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tamaru(ベース)/横川理彦(ヴァイオリン)/杉本佳一(ギター)
……でも、やっぱ一番良かったのはコレかな。一聴、3人が奏でる和音の美しさで聴かせるユニットかと思ったが、だんだんそうでもない気がしてきた。和音自体はどの曲もほぼ同じパターンだし。ただ、そこにゆーーーーっくり流れる音も絡み合い、もつれ合いが美しい。同じ1音が、まるで熱で溶けた飴棒をねじるようにいろんな色を見せる。演っていることの面白さではなくて、そこに提示された音そのものの変化を楽しむための音楽。さっきのトリップ状態はさらに深化してしまい、海の中に漂っているようにフワフワと忘我の境地。終演後、上手く会話ができない自分が笑えました。