デリンジャー・エスケイプ・プラン@新宿ロフト

 DEPはロフト向き。という確信に満ちて観に行ったのだけど、昨日よりは良かったものの、やっぱり以前のような勢いはない。出てきた当初の有無を言わせぬ壮絶さがない。はっきり軟化したといって良い変貌ぶり。で、それがバンドとしてコンセンサスの取れた変化ならいいんだけど、どうもそこがしっくりこない。ヴォーカリストとバンドでやろうとしていることが違うのかな? グレッグはやっぱ歌えないし、そもそも歌うつもりなかったんじゃないか?と言いたくなるくらい、時々ポカっと空白が見える。それでも流石なパフォーマンスなんだけど。。やっぱ物足りないかな。

 対バンのメルトバナナは、超ベテランらしい堂々のパフォーマンス。AGATAのギターが好き。彼の作る音と、デス声はどこか似ていて、聴きようによっては獰猛にも繊細にもコミカルにも聴こえる。曲自体さほど練られているわけではないし、どっちかというとポップで単純。いいかげん飽きちゃいそうなものなんだけど、ギターが圧倒的に面白くてやっぱ聴いてしまう。バンドとしてのまとまり、モチベーションの高さという意味では、今日のベスト。でもまあ、これだけ続けていれば当然、という気もする。