モーサム・トーンベンダー

 新譜中心のセット。すっごく締まった良いライブだった……はずなんだけどなあ。身体ってホント正直。直球ロケンロー!な新譜の曲もカッコイイし、ライブとしても文句のつけようはないはずだと頭で思っていても、響かない。これまでの彼らのように、もっとぐちゃぐちゃでノイジーなのが良かったのに。軋みとか澱みとか、そんな混沌としたものが勢いまかせに吐きだされる感じが好きだったのに。だから、旧譜の曲たちはどれもグっときたんだけど。「Big-S」とか、今日もやっぱり踊らされたんだけど。

 自分で分かろうとする以前に、身体が“アリ”か“ナシ”かをあからさまに判断しちゃうんだな。だから面白いとも言えるが、この気まぐれな感覚に追いつくだけの言葉が持てず、もどかしい。

 ま、言葉がすべてじゃないんだけど。