コンヴァージ

 ホント、このバンドは何度続けて観ても飽きない。というのは、別にわたしがベタ惚れしてるからじゃなく(いや、多少はあるかな…)、毎回違うものを、ムラなく見せてくれるから。前回の来日も3回だったか連続で観たが、「ああ、ちょっとお疲れね」「イマイチかな?」というのがまったくなかった。

 今回もそう。名古屋の「魅せる」ライブに比べて、東京は「一体化」するライブ。ひとえに観客のレスポンスの良さゆえなんだけど、そのエネルギーをうまく取り込んで還元しているというのがよく分かる。ひたすらクレイジー。でも、そこにとどまるわけではなく、むしろ自分の狂気をも制御してしまうほどの、超然たる“貪欲さ”、自分が描く世界を創り上げることに対する飽くなき欲求が見える。どんなに凄まじいパフォーマンスをしようが、どんなに目が血走っていようが、どこかでハッキリ覚醒していて、欲望の在り処をつかみ取っている。まあキャリア15年にもなろうかというベテランだから、テクニックとして冷静な部分を残しておく術を身に付けた、ってこともあるのかもしれないが、それだけじゃない。ライブを観ていて何となく感じる「ここが頂点かな?」という感覚が、このバンドにはないのだから。ジェイクは、素面でタガを外せる天才だ、と思う。

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そんなこんなで終わってしまって、放心状態。しばらくライブは観たくない気分。。
ホント、生きてて良かった。