HEALにいがた@横浜BLITZ

 こんな良い思いして人助けだなんて言っていいのか?な、チャリティイベント。久しぶりにブライアン見た。元気そうだった。日高さんも見た。いつも通りだった。湯沢町町長さんも見た。ノリが良かった。

モーサム・トーンベンダー
 これが始まる直前まで、あまりの人込みに当てられて帰りたいモード全開だったが、観てみると一気にボルテージが上がってしまった。ライブ観るのは恥ずかしながらこれが初めて。かなり危ういところを全速力で駆けていく感じに圧倒される。でもって、意外にエンターテイナーなのね。3人の自由度が高くて、あまり全体像とか考えていないっぽいところが良い。

■オーディオ・アクティヴ
 …は、スイマセン。ちょっとしか観なかった。。何だろうなあ? あくまでも個人的な感想だけど、音が小奇麗な感じがして居心地悪かった。苦手。でも、このバンドが評価されている理由はよく分かった。

バックホー
 フジロックで観たときは、衝撃に近い感動を覚え、今まで観てなくてゴメンナサイ!と思ったものだったが、今日はかなりイマイチな印象。リズムの走りっぷりがいまひとつで、声も前に出てこない。陣取った位置が悪かったのかと場所を変えてみたが、あまり変わらず。ギターの鳴りもあと一歩だったけど、PAの問題もあったのかな? 自分の耳が歪んでるのかと不安になり、長年のファンだという人に確認したところ、やはり本調子ではなかったらしい(悪くもなかったそうだが)。「野音のワンマンが良いですよ!」とオススメされてしまった。まあ確かに野外向きだな。

■ROSSO
 これも新譜が出てから初めて。やー、格が違うってこういうことを言うんだなあ。安定感といい、熱量の大きさといい、段違い。こういう二の線でまっとうにかっこいいロックって苦手だろうと思っていたけど、ヤられました。また観に行っちゃうな、きっと。

バッファロー・ドーター
 偏差値の高いオシャレさんを自負する人のための必須アイテム。みたいな偏見があって、あまり熱心なファンにはなれなかったこのバンド。いや、ホント偏見でした。フジロックなどでライブを観たことはあったけど、ここまでライブなバンドだとは。。ドラムが初期の人だったそうだが、だからサウンドがどうとか、そういうことは自分には分かんない。ただ、ドラムの音が柔らかくて、その代わり上モノの音のキレが抜群に良くて、すーっごく気持ち良い。ダルっぽさと明晰さが隣り合わせ。ドラムで締めるだけが能じゃないんだな。もっと長く聴いていたかった。。これが本日のベストアクトその1。

UA
 で、その2がコレ。『SUN』リリース以降、何度か観てきたし、それなりに今のUAの到達点をわかっていたつもりだったけど、結局はバックの演奏の素晴らしさに幻惑されてしまっていたのかもしれない。今まで自分は何を聴いていたんだろう?と反省させられるくらい、とにかくあまりにも素晴らしかった。今回の編成は、大野由美子スティールパン、吉田大吉=シタール、関島岳郎=チューバ、内橋和久=ギター。チューバがベースの代わりをする他は、ほぼ和音で背景を薄く彩り、そこにUAの歌が乗るといったかたち。たったそれだけの音を纏うだけで、彼女は彼女の世界を創ることができる。リズムを刻むことができる。どこまでも伸びる声に包まれていると、我知らず幸せな気持ちになれる。そんな感じ。でも、だからといって常人離れしたりとか、あっちの世界に行っちゃった人みたいになんないのが、彼女の良さ。もっとプレーンな気持ちで音楽に接しているんだと思う。だから懐の深さを感じるんだろう。もう本気で惚れました(笑)。

くるり
 本日のトリ。会場前方には場所取りのコたちが大勢いたようで、相変わらず人気あるなー。って感じだったが、ライブは特にどうということもなかった。普通。ドラマーは、誰かサポートの人だったのだろうけど、何だか無駄に重くてタイトな感じが納得いかず。ちょっとヒネくれたような斜に構えた感じがこのバンドの持ち味なんだろうけど、そういうのも今日はちょっと鼻についたな。あの調子でロックっぽくするんなら、もっとド真ん中の選曲にすべきだった気もするし、でなければ岸田くん命名“ピコピコマシーン”を多様して打ち込み系の凝った音にしても良かったのに、どっちつかずだったような。。まあ、このバンドはあれこれ試行錯誤しながら続いていくのだろうし、次のドラマーが決まるか方向性が定まるかすれば、また面白くなるんだろうけど。
 いや、しかし一番の不満は、岸田くんがメガネをかけていなかったことだ!