FBI 3日目〜11月21日(日)
■パーパ
ほのぼの〜。
■エリック・コルディエ/藤乃屋舞/山本精一
昨日、観ることができなかったハーディー・ガーディーのエリック・コルディエ。
それぞれが持つ音の面白みはあるものの、いわゆる化学反応みたいなものはなく……
■サム・ベネット/フェルナンド・カブサッキ
サム・ベネットが途中からえらくエキサイトしはじめて、かなり面白い展開に。サムって、いい声してんなあ。カブサッキの微妙な音を掴まえながら嬉しそうに遊ぶサムが、とにかく良い。一方のカブサッキは、そんなサムにきっちり応えながらも、頑なに自分スタイル(笑)。お互い響きあっているのがほのかに伝わる、非常に滋味あるパフォーマンスだった。
■天鼓+3ドラム(芳垣安洋、外山明、古澤良治郎)
本日のベスト! 今日は本気の天鼓。ど真ん中で気を吐く古澤、それに応えるように鋭く叩き狂う芳垣、そして2人のスキを突きつつ差し色を入れていく外山。それぞれがその場の音を確実に捉え、解釈しながらプレイしているのが手に取るように分かる。先手必勝(?)の古澤、芳垣は流れを作るドラマー気質。それに対し、時々立ち上がってじーっとタイミングを測る外山はパーカッショニスト気質。そんなスタンスの違いが見えたのも面白かった。中盤以降の白熱ぶりには思わず落涙。震えました。演奏後の感極まった天鼓の表情も印象的。
■ウリチパン郡
…で、気分転換。なごむなあ〜。
■カンテイファン・ニュートリオ3
これはどれもホントに面白かった。カンテイファンの音はホントに深い。
- その1 芳垣安洋/ヘルゲ・ヒンテレッガー
芳垣がますます鋭い。こんなおっかない芳垣、久々かも? 嬉しい限り。
この組み合わせ、いいなー。外山ののびのびプレイが楽しい。千野秀一も素晴らしい。
- その3 フランツ・ホーツインガー/サム・ベネット
サムがつなぎ役かな?という感じ。この組み合わせは、もう少し時間があった方が展開に膨らみが出たかも? もっと聴いてみたかった。
■オプトラム&森山英将
もう分かりやす〜くバシバシのノイズ系ロック。気持ち良いなー!
■江崎将史/フランツ・ホーツィンガーDUO
このメリハリったら(笑)!
管楽器と人間の呼吸器官が醸し出す音の妙。ちょっとトリップしました。
■COMFORT OF MADNESS(ヘルゲ・ヒンテレッガー、フランツ・ホーツィンガー、内橋和久)
かなーり面白かったのだけど、ちょっと押し気味。
なので、今日の新宿ピットインでリベンジしてきます!
- FBI恒例のガチンコセッション。内橋がその場で組み合わせを発表。もちろんアーティスト自身も、どこで誰とやるのか一切知らされていない。しかも今回は「各セット3分」。さて、どうなることやら……? 印象的だったものだけ抜粋。
■サム・ベネット/外山明
ちょうど「この2人の組み合わせがないのは、似すぎているからかなー?」なんて話していたところ、トップバッター。スティックが1組しかなく、1人1夲を仲良く持って3台のドラムを渡り歩きながらボコボコ(笑)。それでもちゃんと流れができるのが面白い。
■古澤良治郎/山本精一
「ギターないねんって、マジで…」と焦りながら出てきた山本。「しゃーないからヴォーカルやるわ!」とマイクを握り、「ヴォォォォーーー!!!」。ニコニコしながらバコバコ応戦する古澤。爽快っ!
■稲田誠/山本信紀/フェルナンド・カブサッキ
あまり記憶には残っていないのだけど、カブサッキがいつになく気を吐いていたような…。
■千野秀一/藤乃屋舞
この藤乃屋舞は良かった。キャラ濃すぎるから少人数の方が良いのかも?
■ヘルゲ・ヒンテレッガー/天鼓
不思議だったなー。宇宙をつくってました。
■芳垣安洋/オオルタイチ/寒河江勇志
待ってましたっ! というか、この組み合わせはもう出来過ぎ(笑)。「すみません、うまくいきすぎました、次はもうちょっと考えます」という内橋さんのコメントそのまんま。
琴をいじったり暴れまくる芳垣も、フレーズがどんどんあふれ出すオオルタイチも、ホントに凄い!
■川端稔/外山明
ちょうど観たいと思っていた組み合わせ。外山明は変態の扱いがうまい(笑)。もっと聴きたかったなー。どこかでやってくれないだろうか?
■内橋和久/ZAK
PAとしてスマートな仕事ぶりを見せていたZAK。同じアーティストが、出るたびに音が格段に良くなっていったのは彼のおかげ。聴きたい音をちゃんと聴かせてくれるエンジニア。素晴らしい。
そんなZAKと内橋和久の組み合わせ。今回のFBI最大の功労者2人が奏でる音は、非常に美しくて幸せなオーラに満ちていた。再び落涙。これで今年のFBIはおしまい。
- 後記
広々した会場で、アーティストと客が同じフロアで同じように演奏を聴いたり談笑したり…。最高にハッピーな時間を過ごしました。食べ物も美味。運営等、いろいろ大変だろうけど、是非続けてほしいものです。