FBI 2日目〜11月20日(土)

  • エリック・コルディエ/梅田哲也

…は、間に合わず。

■Yoshitake Expe/一楽儀光
途中からかなりグルーヴが効いてきて、けっこう楽しかった。
が、会場に着いたばかりでまだ落ち着かず、ちゃんと聴けなかった。スイマセン……

■ハコ/山本精一フェルナンド・カブサッキ
瞬間的にブチ切れる山本精一と、生真面目に展開するカブサッキがあまりにも対照的で、興味深い。ハコの出す音がいちいち美しく、でも少し頭の芯がグラグラするような酩酊感もあり。3人のコントラストが絶妙な組み合わせ。

■川端稔/古澤良治郎/半野田拓
本日のベスト! 古澤良治郎のドラムって、本当にハッピーで素敵。今回は、今まで観たよりももっとアブストラクトで、柔らかい。半野田拓は、いろんな形で観てきたが、あらためて感度の良さとアイデアの豊富さに感じ入った。好きだなー。で、本日お初の川端稔。ソプラノサックスって、どうしても綺麗にまとまりがちなイメージがあるのだけど、この人はいかにも変態のにおいがプンプン(笑)。面白いよー。
お互いが緩やかに影響を与えたり受けたりしながら、どんどんそこからはみ出していく。これぞ即興!という感じでした。

■小島剛/ブレット・ラナー/寒河江勇志
ブレットの琴に絡む電子音。いわゆる音響派みたいなものなのだが、ああやればこういう音になるよな、という予想の範囲を超えず。好きな人は好きだろうけど、私はあんまり……

■三田村管打団
時を同じくして、UAが会場入り。図らずもBGM扱いに。。

アルタード解体ギタートリオ再考
本来のアルタード・ステイツ(内橋和久、ナスノミツル芳垣安洋)に、山本精一フェルナンド・カブサッキ(g)、藤乃家舞/稲田誠(b)、外山明/yoshimi P-we(d)が加わって、ぶっ壊していくという趣向。
さすがにこれだけの音がぶつかると、収拾つかなくなるというか。。いやいや、だから面白いのか。時々軋みが生じたような場面もあり、いろんな意味でスリリング。
カブサッキは、先程と同じく思慮深い。少々食われ気味の感もあり、ガンバレー!と心の中で応援してしまったり。でも地味ながらすっごく良い音を出していたのは確か。山本精一のギアチェンジの鋭さはやはり凄い! ガガガーっと弦を掻きむしる頃合いといい押し引きといい、いかにも分裂症的。それが計算じゃないから面白い。
アクセル踏み込みっぱなしの藤乃家舞には少々やり過ぎ?感があり。。あそこまで他の人を喰っちゃうってのはいかがなものか?と思ってしまった。対して、後ろで控えながら時々物凄いうねりを効かせたナスノミツルは、やはり良かった。ウッドベースの弦を引っ掻く稲田誠の尖り具合もなかなか。
ドラムはなごやかに(?)、順繰りプレイ。外山明って、ああやって聴くと出音が弱いのね。そこが残念。でも、この3人はそれぞれ全然グルーヴが違っていてかなり聴き応えアリ。
…という具合に、かなり面白かったのだけど、最後にまた元の3人に戻ったときは、何となくホっとしたなあ(笑)。戻るべきところに戻ったというか。。

■カンテイファン/UA/中谷達也/内橋和久
もちろん完全即興。まだインプロ慣れしていないであろうUAも、身構えず、遠慮もせず、普通に馴染んでいた。あとの3人がちゃんとフォローしていたおかげかな? インプロとしてドライに聴けば、取り立ててどうということはなかったものの、彼女の可愛さとセンスの良さが存分に生きたパフォーマンスだった。
で、白眉はパーカッションの中谷達也。久々の帰国だとか? 欲しいところに欲しい音を間違いなく出せる人。ドラム演奏も聴いてみたいもの。

■天鼓/砂十島NANI/千野秀一
天鼓&千野秀一という大御所に囲まれた若造、砂十島NANI…。博打のような組み合わせ!?
結論から言うと、全く面白みを感じなかった。何というか、わざわざ組む必要なかったんじゃない?と言いたくなるほどに3人がバラバラ。
ペース乱したのは間違いなく砂十島NANI。もっと人の音聴かなきゃ駄目だよ、砂十島さん! 演奏そっちのけでやりたい放題にもほどがある。あれじゃあ一緒にやる意味ないじゃん。
ボイスパフォーマンスの天鼓も何となく不本意な表情。ピアノの千野秀一も、自分の世界に引き籠もり独り黙々…という感が否めず。新旧アヴァンギャルド対決って意味では興味深いものはあったものの、うーむ。。

けどまあ、それもこれもやってみなきゃ分からないものね。ああいうのを期待している人もいるんだろうし。。