変拍子で踊ろう@初台DOORS

 ちゃんと間に合ったのは高円寺百景のみ。小森慶子を加えた新態勢。キレイどころ3人の上モノが、男性2人のリズム隊に乗っかるという構成である。

 いつものことながら、小森さんの切れ味良くて端正な演奏がいい。音が小さくて聴き取りにくかったのが至極残念だけれど、この人が紡ぎだすフレーズを聴くと、何だかとても豊かな気持ちになれる。かなりブイブイ吹きまくる場面もあり、初加入ながらキーを握っているという感じ。イベントのタイトル通り、基本的には変拍子。でも、全然フツーに踊れる。いわゆる一般的なダンス音楽が、平坦なリズムに乗っかる安心感を与えてくれるものだとすれば、踊れる変拍子ってのは、次の段階でどうなるかわかんない不安定さがある。だから、右脳とか左脳とか視覚とかいろいろ駆使してうまく乗りこなさなきゃいけないという負荷がかかる。それが面白い。筋肉で踊るというよりは、細胞で踊るという感じ(意味不明・笑)。そんな感じで、さして運動はしていないのに、何故か爽快な疲労感と、言い尽くせぬほどの満足感を味わえたライブだった。