パニックスマイル

 やろうとしていることは分かる気がするし、面白いバンドだなあ、とは思う。切り貼りしただけのギクシャクしたリズムは、確かにグっとくるものがある。ギターなんかはよく練られているし、何よりヴォーカルのぶっきらぼうな図太さが魅せる。……けど、何だか身体に響かない。見せ方の問題か、歌メロの問題か。きっと「関節が外れそうな」とか「骨折リズム」とか言われんだろうなあ、って頭では掴めたつもりでも、耳の側を通りすぎてしまうような妙なもどかしさがある。好きになれそうな感じだけに残念。CDだとまた印象違うのかもしれないけど。