マルハウス

 ウチでうにょうにょ仕事して、一息ついてふと気づいた今日のマルハウス@新宿ピットイン。あああああああああ〜っ!とか何とかつぶやきながらバタバタ出掛ける。少し早く着いたので、近くの本屋さんでウロウロしたら、お目当ての夲はなかったけど、『好き好き大好き超愛してる。』の単行本発見。さすがは芥川賞候補だけあって、店頭の一番目立つところに平積み。既に雑誌で読んでたけど、こちらは本人作のイラストのページもあってなかなかステキ。嬉しくてウルウル。もちろん、迷わずお買い上げ。

 で、久しぶり(3カ月ぶりくらい)のマルハウス。サックスとトロンボーンが抜けて、ギター、ベース、ドラムの3人編成になってまだ間もないが、かなり認知されつつあるようで、やたらお客さんが多かった。しかも、外人さんがっ! 何故?
 
 これまでのマルハウスは、管楽器によってくっきり切り取られる耳馴染みの良いメロディーを真ん中に据えることで、ポップなイメージを醸し出していた。が、管楽器が不在の今のマルハウスは、メロディーという軸が弱くなった分だけ、フットワークが軽い。個々のプレイヤーのちょっとした遊びが、そのまま演奏全体に影響し、不安定な揺らぎを生み出すのだ。それだけ演奏者個々人の着想や反射神経が問われるといえるし、だからこそ面白みが増したともいえる。以前のポップなマルハウスももちろん良かったし、突如噴出する林栄一(Sax)のアドリブが聴けないのは寂しいが、今の編成の方が風通しが良く、よりプレイヤーの顔が見えるので、興味深い。

 今日は、過去の曲を半分くらい演奏したが、曲の輪郭がぼやけ、溶けかかった氷のように形を失いつつあるのが面白かった。外山明(Ds)の暴れっぷりは今さら言うに及ばず素晴らしいが、今日は特にテンポ上げ気味で、手数も多い。思わずニンマリしてしまう場面も多々。

 ただ、3人マルハウスのスタイルがここまで出来てしまうと、他の要素が欲しくなったりして。。ゲストを入れるとかね。駄目かな? いやそんなことより、まずは新曲のアルバム作ってくださいっ!