吉田達也叩きっぱなし@スター・パインズ・カフェ

 吉田達也氏が3時間叩き通すという無謀(?)なイベント。
 まずは吉田達也藤井郷子の「藤吉」。尖った音と柔らかい音のコントラストが好きな、このユニット。鋭いアドリブで押しまくっていても、どこかにタッチのしなやかさがあるから、惹きつけられる……のだが、この日のライブは少々堅さがあるような気が。。淡々とした印象に終始。

 続いて、石窟寺院(吉田達也+佐藤研二)。これ、サイコー!!!! 本日の生きてて良かったー!な瞬間。初めて観るベーシスト佐藤研二さん、音に対するレスポンスが物凄く良い。変態パワー炸裂! ここまでやられたら、笑うしかないっす。まだ数えるほどしかセッションしていないっぽい2人。完全インプロなのだけど、力加減も探り合いもナシ。ベースならではのうねりも、ホントにベース!?なキレ具合もちゃんとあって、ネタの豊富さを感じます。やー、もっと観ていたかった。。始まってすぐに、鬼怒さんが舞台裏から顔を出して、楽しげに眺めていらしたり、MCでは吉田氏が「楽しいですね」とポロリ。本日一番の爆弾でした。

 そして、石窟寺院+藤井郷子。やっと藤井さんらしさが出たなー。嬉しい。。ところどころ音がぶつかって窒息しそうな感もあったが、そんだけやりすぎてもちょうどイイと思えるくらい、丁々発止のやり取りが面白い。これももっと聴いていたかったんだけど。。

 インターバルを挟んで、大文字。いいっすねー。明るくて。…と感想が短いのは、文句のつけどころがないという意味です。鬼怒さんの参加アリ。俄然スケールでかくなりましたね。

 最後は、是巨人。全部知ってる曲だったのだけど、アルバムとライブでこうも違うとはねえ……。はみ出してなんぼ、なここまでのラインナップに比べると、是巨人はやはり完成度の高さで勝負するバンド。その凄みが分かるのは、やはりライブしかないのだと実感した。あまりに複雑かつ隙間ない音なのだが、それでもほんの一瞬の息継ぎが必ずある。その音にならないリズムが確かに感じ取れるのが、ハンパなく気持ち良い。で、その気持ち良さの肝になっているのが、鬼怒さんのギター。で、つなぎ役がナスノさん。このバンドは全員がリズム隊。頭と耳をフル回転させて味わうリズムのカタルシス。堪能させていただきました。

 吉田さんのお母様の話、面白かったなー。

 佐藤研二さん、日曜には芳垣さんとやるそうな。こっちも凄いことになりそう。行けないのが残念無念。でも、また近いうちに観に行こう。
http://www.ne.jp/asahi/1992/eb-3/